遺言と相続
夫婦関係は離婚すれば解消しますが、親子関係が消えることはありません。相続においては、離婚とは関係なく自分の子どもは相続権を有します。相続できる額に関しても、前妻の子と後妻の子で違いはありません。 しかし、人間関係はそれぞれですから、前妻の子…
相続登記を申請した直後に、不動産業者から営業電話やダイレクトメール、手紙が届くことがあります。親族が亡くなって、それほど日が経っていないにも関わらず、あまりにもタイミングが良すぎて気持ちのいいものではないと思います。 相続税の申告および納税…
遺産分割は相続人全員で行わなければならず、相続人一人でも欠けた遺産分割協議は無効になってしまいます。しかし、遺産分割協議をしようと思った際に全ての相続人と連絡がとれる状態にあるとは限りません。たとえば兄弟相続のケースや、代襲相続や数次相続…
高齢者がペットを飼育する際、自分がペットより先に亡くなる、あるいは事故の後遺症や病気など、さまざまな理由から、飼育が困難になることがあります。このような事態を想定して、飼い主に代わって、ペットの飼育を継続してくれる人を想定しておくことは、…
生命保険を受け取る際に、税金がかかる場合があります。今回は税金がかかる保険契約について、またどれぐらい税金がかかるのかについて解説します。 ①税金がかかる保険金とかからない保険金 いわゆる保険金と呼ばれるもののなかでも、税金がかかるものとかか…
相続が発生した際に、相続人同士で揉める可能性があるケースにおいては、相続財産に関する話し合いをできる限り避けたいと思いがちです。しかし、不動産を複数人で相続することは絶対にやめてください。そう断言できるのは、「共有不動産」は、かならずトラ…
事実婚とは、法律上の婚姻届を提出しないまま、実質的な夫婦として生活をしている状態のことです。事実婚を選択している理由は、カップルごとにさまざまです。たとえば、同性カップルのように、法律上なんらかの障壁があるケースや、入籍自体にメリットを感…
相続の一形態に「死因贈与」があります。書面が必要な「遺言書」異なり、死因贈与は口頭でも契約できることから、相続の方法として検討している方もいるかもしれません。 そこで今回は、死因贈与の仕組みと注意点を解説します。 ①死因贈与とは 死因贈与は贈…
かつて、お墓は代々その家で受け継がれていくものでしたが、婚姻率や出生率が下がり、都市部への移住がすすんで、地方にある実家のお墓を世話することができない方も増えています。 こうした悩みを解消する方法として、「墓じまい」を検討する人が増えていま…
争族(=相続争い)という言葉が一般的になりましたが、実際にどれぐらいの争いがあるのでしょうか。 2020年の最高裁判所の司法統計によれば、「遺産の分割」に関する審判と調停の合計件数は約14,600件でした。同年の死亡者数は約137万人なので、割合にする…
ご自分の遺産相続を考える際に、不動産のほかに預貯金などがあれば、「長男には土地家屋を、次男には預貯金を」といったように分配することができますが、「財産といえば家と土地だけで、現金や金融資産はほとんどない」というご家庭も多いのではないでしょ…
ペットには癒し効果や認知症予防効果があり、犬や猫は高齢者にとってのよきパートナーになります。家族同然の存在であるペットですが、もし飼い主さんが先に亡くなってしまったら、かれらはどうなるのでしょうか。今回は相続とペットの関係に焦点を当て、死…
人が亡くなると、葬儀を始め、医療費や公共料金の支払い、年金受給の停止など、さまざまな手続きが発生します。これらの事務手続きを「死後事務」と呼び、通常であれば、亡くなった方の親族が行ないます。しかし、ご本人に身寄りがなかったり、あるいは親族…
高齢の親が入院したり、高齢者施設に入所するといった事態になったとき、気になるのはお金の問題です。とくに、昨今社会問題ともなっている認知症の親とお金の問題については、注意すべき点が多くあります。 ①親が認知症になってしまったら 1.認知症の親の…